その記事の中で、検索サイトの不正確さ(?)を巡って「再度検索」の必要性と、ブログ上において収まる気配が全く見られない宣伝カキコ、スパム・トラバ対策として『HeartRails Glance』を導入した、という話をしました。
今回は、その話の「続き」。
このブログに忍び寄る「危険な兆候」(笑)を、ネット全体を取り巻く危機ということに絡めて、お話していくことにしたい。
1、検索の受難
いつからか、「検索サイト」を利用して情報を集めようとしても、目的とするような記事を見つけ出すことが難しくなった。
それは、検索サイト側の機能自体が低下したというのではなく、検索サイトの“検索対象”となる、「ウェブサイト側が“細工”を施すようになった」というコトなのだ。
このような事情は「検索エンジンスパム」と呼ばれ、以下のような説明が分り易いだろう。
検索エンジンスパム(けんさくエンジンスパム)とは、GoogleやYahoo!等の検索エンジンで自身のウェブサイトが検索結果の上位に表示させるように、何らかの仕掛けをすること、および施されたウェブページをいう。
なお、ランチョンミートのスパム(SPAM)ではなく、迷惑メールのスパム(spam)である。(大文字小文字に注意。)
この、「自身のウェブサイトを検索結果の上位に表示させる」には、一体どのような方法が用いられるのだろうか?
その方法の“典型的”なものが、これは私が勝手に命名しているのだが、「キーワード仕込」というやり方。
それは、ウェブサイト開設者が自身のページに、検索者が使用するであろう「キーワードを散りばめた文章を配置」するという方法が採られ、そうすることで、自身のウェブページに数多くの訪問者を呼び寄せることが出来るワケだ。
より具体的には、自身のブログ記事などに「話題の芸能人の名前」「事件」「売れ筋商品」「流行語」を配置する。あるいは、コレはかなり大胆な方法なのだが、題名と記事が同じという「キーワード一つだけでブログを作成」するということも徐々に増えている。
このような状況は、『Google』『Yahoo!』が通常の検索システムである「ウェブ検索」ということに加え、検索対象をブログに“特化”した「ブログ検索」を開始したこととも、決して無縁ではあるまい。
元々「ウェブ検索」においてはアクセス数、サイト開設年数、キーワードの適正使用、他のページからどれだけリンクされているかといったことが検索エンジンの上位に表示される基準であり、また、その成果が検索サイトに反映されるには、それなりの時間を要していたものだった。しかしこれが「ブログ検索」になると、上位表示される基準が「キーワードの使用と更新時間」が大きなウェイトを占めるため、短期間で、しかも大量のアクセス数を稼ぐことが目的のブログが、数多く誕生することになるのである。
それを“扇動”(せんどう)するかのごとく、ブログサービスを提供している各社のトップページでは、「注目のキーワード」(あるいは「タグクラウド」)などが表示されており、しかも、「そのキーワードを使用してのブログの作成を奨励」している場合さえあるのである。
他にも、検索サイトの上位表示基準として「トップページでのキーワード使用状況」もある。
サイトやブログのトップページに、検索者が求める数多くのキーワードを配置することによって、そのサイトやブログは「情報量が多い」と認識され、検索サイトの上位へと表示される。
ここで問題となるのが、検索サイトにおいて「トップページばかりが上位表示」されることにより、検索者が実際に求めているであろう「該当記事の表示が下位表示に回される」というコトなのだ。そうなると、該当する記事がありそうなサイトやブログを見つけたら、そこからさらに必要な記事を探し出していく労苦を厭わないことが、検索者自身に求められるのである。
上記のような状況は2000年以降になって加速度的に高まり、ブログの隆盛とともに、もはや避けられない所まで来た感がある。検索しても該当サイトが見当外れ、それが当たり前のようになって来ている。
自身が必要とする情報の含まれる記事を探すには、上記の「検索エンジンスパム」を理解した上での検索、つまりは、私が述べる「再度検索」しかあるまい。
差し当ってやるべきことは、検索サイトが表示したサイト内での「再検索」。そこで、キーワードをさらに絞り込む、あるいは、別のキーワードを用いてウェブ全体へと検索の範囲を広げていくことであろう。
2、スパムの理由
そもそも、検索エンジンの目をごまかし、自らのサイトを、上位表示させようという目的とは何なのか?
単純に言って、それは自サイトの「アクセス数の増加」が目的といってイイだろう。
そして、ネットでは90年代半ば以降より、アクセス数の多いサイトに対して「バナー広告の掲載依頼」が数多く寄せられる。そこでは、掲載依頼者の「広告」をウェブ上に表示、それを訪問者がクリックすることで、ウェブサイト管理者に対して「報酬が支払われる」システムが確立されているのだ。
つまり、この消息を「図式化」すると、以下の通り。
アクセス数の増加 = 報酬の増加
実際には、バナー広告を表示しただけでは即、収入とはならないことも多い。
掲載時に交わす「契約」には様々なものがあり、バナーを「掲載しただけで報酬」を得られるものがあれば、掲載したバナーに対する「クリック数」に応じて支払われるものもあり、最も“ハードル”が高いものとして「成功報酬型広告」と呼ばれるものがあり、この場合には広告をクリックした者と広告主との間で“売買契約”が結ばれない限り、ウェブサイト管理者に報酬が支払われることはない。
そうなると、だ。
ウェブサイト管理者としては、まずは自サイトへのアクセス数を増やすことに、全力を尽くす。次に、広告へとサイト訪問者を誘い込み、そこから報酬を得ようと、あらゆる方法を駆使するようになるものだ(苦笑)。
その、自サイトへのアクセス数増加を狙った手段の一つが、前項で採り上げた「検索エンジンスパム」であり、その真の狙いはズバリ、「報酬目的」。
その目的達成のために、(一部の)サイト管理者というものは、ほとんど手段を選ぶことはしない。
かつてはあった、ネット上において守るべきマナー、「エチケット」ならぬ「ネチケット」も、もはや崩壊同然の状態。
彼らは、自分のサイトに人を呼び込んでアクセス数を稼ぐためなら、労苦を厭うこともなく、平気で「土足で他人様のサイトを踏みにじる」。
そのため、自分の主宰するサイトやブログと全く関係のない相手に対しても、躊躇することなく、自分のサイトへ導くべく、「宣伝行為やリンク」を、繰り返す。
その典型例が、前回も触れた「宣伝カキコ、スパム・トラックバック」であり、しかも最近は、目ぼしい掲示板やブログを見つけて書き込むというのではなく、それを“支援”する悪質な「ソフト」を用い、「相手を選ばずに一斉送信」を繰り返しているのが、現状なのだ。
3、アフィ仕込
前項で、「サイト運営者にとってハードルの高い広告媒体」として、「成功報酬型広告」という語を紹介した。
これは、現在では「アフィリエイト・プログラム」(通称「アフィ」)と呼ばれることの方が多く、その「定義」としては、以下の記述が参考となろう。
成功報酬型広告(せいこうほうしゅうがたこうこく)またはアフィリエイト・プログラム (Affiliate Program) とは、特にインターネットのWWW上における広告形態をさし、ある広告媒体のウェブサイトに設置された広告によってウェブサイトの閲覧者が広告主の商品あるいはサービス等を購入し、生じた利益に応じて広告媒体に成功報酬を与える一連の形態をさす用語。 別名として「アフィニティ・プログラム」、「アソシエート・プログラム」、「アフィリエイト・マーケティング」などがある。
この例の代表的なものとしては、一つには『楽天』が世に広めた通販。もう一つは、「当ブログ」においても、既に何度も見かけているであろう、『Amazon』だ。
この『Amazon』については、いずれ詳しいことを話す。
今差し当って覚えておくべきことは、このプログラムに参加したからといって報酬が保証されるということは「ほとんど無い」(涙)ということ。より具体的には、
「サイト訪問者 ⇒ 『Amazon』へ誘導 ⇒ 売買契約が成立 ⇒ 報酬獲得」
といった“流れ”に持ち込むのは、あまりにも「運」に左右される側面が多い。特に、「一日のアクセス数、一万以下のブログ」においては。
それ以前に、サイト訪問者自身も「サイト運営者に対して報酬を与えようなどという“やさしさ”」など微塵も無いから(爆w たとえ『Amazon』で必要なモノがあっても、その場合には、「誰にも利害が及ばないカタチ」での買い物を志向するであろう。
実は、ここからが「本題」だ。
この、「上記」のような面倒な手続きを経なくとも、『Amazon』などの「成功報酬を“かすめとる”テクニック」が広まりつつある。
「ワードサラダ」2007年7月17日
(もり・ひろし=新語ウォッチャー)
最近ネット上で、支離滅裂な文章を掲載するブログをよく見かけるようになった。「ハンカチ王子が上がるとイソフラボンが投げ放題になるが、そのまま家系ラーメンを飛び込んだ」といった文章だ。このようなデタラメ文のことを、ワードサラダという。
ブログなどでスパム行為を働くのに有用であるため、ここ数年、広がったきた文章テクニックだ。ワードサラダを掲載するブログは、サイト検索エンジンのスパムフィルターにひっかかりにくい。この特性を利用して閲覧者をおびき寄せ、アフィリエイト事業者から手数料をかすめ取ることを目的としている。〜中略〜
また、ワードサラダを掲載するブログ(スパムブログの一種とも考えられる)も増えている。ロボット型検索エンジンは、このようなブログがスパムであること に気付かないことが少なくない。検索エンジンを利用したユーザーが、何かの弾みでこのようなブログを目にしてアクセスすると、ユーザーのパソコンは、通販 サイトのクッキーを自動保存してしまう(ブログを見ただけでは、ユーザーは、このブログと通販サイトとの関連性が分からない)。このユーザーが、後日、何 も知らないまま通販サイトで買い物をすると、その販売手数料がブログの運営者に振り込まれる。もちろん通販サイトは、そのような形でのアフィリエイト(提 携)を違反行為としている。(引用文中の「強調」などの文字の装飾は、「引用者」による。他の「誤植」などは全て、原文ママとした)
ここに出て来る「ワードサラダ」については、このエントリの「第1項」において、「キーワード仕込」という“造語”を使い、既に説明している。そして、「第2項」においては、その行為自体が「報酬」を目論んだものであり、その“発展系”ともいえる形態として、「宣伝カキコ、スパム・トラバ」という行為を指摘しておいた。
これらを踏まえた“究極形態”に近いものが、ネット通販を利用した「アフィ仕込」と、私が呼ぶものだ。
ここで、老婆心ながら「クッキー」について。
クッキー 【Cookie】
Webサイトの提供者が、Webブラウザを通じて訪問者のコンピュータに一時的にデータを書き込んで保存させるしくみ。
Cookieにはユーザに関する情報や最後にサイトを訪れた日時、そのサイトの訪問回数などを記録しておくことができる。Cookieはユーザの識別に使われ、認証システムや、WWWによるサービスをユーザごとにカスタマイズするパーソナライズシステムの要素技術として利用される。
Netscape Communications社が同社のブラウザにCookieを組み込んだのが始まりで、標準化団体で正式に規格化されているわけではないが、多くのブラウザがサポートしており、事実上の業界標準となっている。
1つのCookieには4096バイトのデータを記録でき、最大で300のCookieを保存できる。1台のサーバが同じコンピュータに対して発行できるCookieの数は20個に制限されている。Cookieにはそれぞれ有効期限を設定することができ、有効期限を過ぎたCookieは消滅する。(「強調」などは、「引用者」による)
この「クッキー」。
何らかの形で、氏名、住所、メールアドレスなどを閲覧の際に要求してきたサイトでは、例外なく使用されている。
一番多くの方が経験されているであろう「例」としては、『Yahoo!』などが提供している「フリーメール」。
通常、そのようなサイトにアクセスして「自分専用のページ」を閲覧するには、自身が登録の際に設定した、パスワードやメールアドレスを入力せねばならない。しかしながら、毎回そのサイトにアクセスする度にそのような情報を入力するのが面倒だから、サイト管理者はそのような“便宜”をはかるべく「クッキー」を利用することで、次回以降のアクセスに際して、入力に必要なのはパスワードのみに留めるなどの“簡略化”を図ることに成功しているのだ。
こういった便利な機能を持つ「クッキー」であるが、これに「“悪徳アフィリエイター”が目を付けた」のだw
サイト管理者などの“報酬”とは切り離してネット通販を利用したつもりでも、いつの間にやら誰かにしっかりと“還元”されている。
その方法は、ともかく「めくら打ち」。
「下手な鉄砲数打ちゃ当る」と言わんばかりに、大量のスパムコメントやトラックバックを送り込み、その内の一人でも“毒牙”に嵌れば儲けモノ、といった姿勢だ。
イヤ、これは一見「新しい手法」に思えるかもしれないが、ネット上には、様々な「罠」が、既にあるではないか?
この「アフィ仕込」に類する手口では、サイトにアクセスしただけで「ウイルス」や「スパイウェア」を仕込んだりといったやり方が、いまだに後を絶たない。
我々自身も、それに対抗するべく、インターネットアクセスに使用する「ブラウザ」を変更したり、パソコンをあらゆる危険から守る、「ウイルスソフト」や「スパイウェアソフト」についても、もっと気にかけたりする必要がある。
最終的には、使っているOSを『ウィンドウズ』以外のものへと変更することを含めて・・・・・・。
ここまで読めば、このブログでも確実に増えつつある、「宣伝カキコ、スパム・トラックバックの理由」が分かるであろう。
そして、それへとアクセスする「危険性」をも。
それに対する、読者側に委ねられた“防御策”は、ただ一つ。
逝くな。
それに加え、もし逝く気があるなら、それなりの「覚悟」だけは、決めて欲しい。
その覚悟に“揺らぎ”があるなら、全ての人に有効なわけではないが、『HeartRails Glance』の機能を活かし、「リンク先にマウスを重ねる」労を厭わないで欲しいのだ。
ちなみに、“悪徳”に類するサイトやブログの見分け方を提供するなら、
1、ブログ内に記事が一本だけしかない。しかも、ブログの『題名』と「記事の題名」(エントリ名)が、一緒
2、人気のキーワードを繋げただけで、日本語として成立していない(『ワードサラダ』)
3、一つのアカウントで、複数の無料ブログを主宰している
4、トラックバック送信日と「同日」に、数多くの他のブログに対してもトラックバックを送っている(「一斉送信」)
5、ブログのジャンルが「出会い系」(笑)、「金儲け」(笑)、「エロ」(笑)
といったことだけでも覚えておくとよいだろう。
このような「ネットの罠」とでも呼ぶべきものが、当たり前のようにネット上に横行している、現状。
“私自身”としては、このようなことは「常識の範疇」だと考えていたのだが、実は「遍路帰宅後」。“とある人物”(このブログの存在を知らせたのに、読んでいなかったw)と会って話をしていた際に、次のようなことを言われたのだ。
曰く、
「お前のやっているコトの“ジャンル”を考えろ」
と。
具体的には、ネット上では“少数派”とも言える「遍路」もしくは「宗教」に関わる内容を記述している以上(実際は「違う」がw)、「読者層も“少数派”」であることを意識せねばならない。より明確に言ってしまえば、そこに集う人の多くは「ネットの罠に精通していない」可能性が高い、と。
そうであれば、ブログ閲覧者に対して、警告を発するなど、それなりの「配慮」を示すのも「管理者の義務」であるということだ。
その点・・・、そのような意味合いを持つ「この記事」のエントリが遅れたことを、お詫びする。
そして、このような“警笛”を鳴らすのが遅れたばかりに、何らかの“被害”を蒙った方がいたとすれば、ここに「謝罪」しておく。
ただし、朝鮮・支那人が大喜びしそうな「賠償」には絶対に応じる気はないコトを、ついでに付け加えとくw
しかし・・・・・・。
このブログに仕掛けられた「宣伝カキコ」と「トラックバック」。
このパターンばっかw
【追記】
この記事は、当ブログでは「ラーメン記事」以外にはありえない、「ジャンル登録」をさせていただく。
この、「ブログの『題名』を無視した行動」が少しでも多くの人の目に留まり、そこからより詳しい記事がエントリされることを、期待したい。
その、詳しい記事の“方向性”を一つ示しておくならば、引用した『ウィキペディア』「検索エンジンスパム」の記事内で採り上げられている「ソースコードによる方法」であろう。






